VDIから汎用PC回帰へ、AI活用とデータ活用を促進させる新たな選択肢とは？

　リモートワークと生成AIの利用拡大に伴い、端末管理の不備や認証情報の漏えいなどの新たなセキュリティリスクが顕在化している。このような課題への対策として、従来はVDI（仮想デスクトップインフラ）が利用されてきたが、近年ではライセンスやサービス費用の高騰、帯域不足、操作性といった課題が指摘されている。

　また、データやAIを活用した意思決定を重視する企業が増えたことで、汎用PCへの回帰を検討する動きも広がりつつある。そこで注目されているのが、PC本体の処理性能を生かしながら、情報漏えい対策を実現するデータレスクライアントというアプローチだ。ユーザーのファイルを端末に残さず、クラウドストレージへ自動保存／同期することで、端末紛失時や盗難時のリスクを低減できる。

　VDIや専用端末を必要としないため、比較的低コストかつ短期間で導入できる点も特長だ。さらに、NPU（Neural Processing Unit）を搭載したAI PCを利用すれば、ローカルでのAI処理性能が高まり、快適な操作性とセキュリティを両立した業務環境の構築が可能になる。本資料では、これらの考え方と具体的な実現方法について詳しく解説する。