年末調整とは、企業が従業員に支払う給与や賞与から源泉徴収した所得税と、本来納税すべき所得税額との差額を精算する手続きのことだ。大手企業では、10月から翌年1月にかけて書類の準備から確認までの作業が集中し、業務量が急増する。また「従業員からの問い合わせ対応の増加」「法改正へのスピーディーな対応」「大量の個人情報を扱うことによるセキュリティ確保の難しさ」などの特有の課題も生じる。
このような課題の解消策として注目されているのが、大手企業向け統合型人事システムだ。年末調整に関わる一連の業務がシステム内で完結するため、大量の紙業務やシステム間のデータ連携が不要になり、効率化が可能になる。従業員向けにはナビゲーション形式のWeb申告を採用し、変更点のみを入力すればよいため、申告ミスの防止や問い合わせの削減にも寄与する。
さらに、ISO認証/SOCレポート/プライバシーマーク/ISMAP登録など、公益法人や自治体でも利用できるレベルの高いセキュリティ環境が整備されている。本資料では、大手企業の年末調整における4つの課題を解説するとともに、その解消につながる同システムの活用方法を紹介する。