経済状況や社会情勢、消費者の価値観をはじめ、ビジネスを取り巻く環境は激しく変化している。このような変化の中で、これまで自社の成長をけん引してきた事業が衰退するリスクを踏まえ、経営の在り方を再考することの重要性が高まっている。
その1つが、自社アセットを活用した新規事業の創出だ。たとえ成長性の大きい市場を見つけても、成長市場には多くの企業が参入するため、やみくもな参入は失敗につながる。自社のアセットを生かせる領域と、顧客や市場から求められていることの交点を見いだし、採択すべきアイデアを見極めることが重要となる。
本資料では、富士フイルムの化粧品事業参入の軌跡から、自社アセット起点の事業創出を進めるためのヒントを探る。デジタル化の進展を背景に“写真フィルムの終焉(しゅうえん)”という主力事業の衰退を経験した同社が、どのように自社アセットを活用し、その過程でアイデアを見極めていったのかを紹介する。同社の取り組みを通じて、新たな事業を立ち上げる術を学び、自社事業の衰退リスクに備えていただきたい。