東京外国語大学では、オンラインから対面授業へも参加できる“ハイフレックス授業”の本格的な整備を進めていた。一方で、コロナ禍の状況下で急きょ導入したカメラやスピーカーホンの品質が十分ではなく、音声の聞き取りづらさや機器運用の負担が生じ、教員の授業運営に支障を来す場面も見られた。
このため、利用者が機器を意識せず授業に集中できる、より高品質な環境の構築が求められていた。そこで同大学は、これらの問題を解消するために新たな遠隔授業システムを導入した。同システムは、話者の位置を正確に把握し、その情報をカメラ側の制御システムと連携させることで、講義中の話者を適切に撮影できるよう構成されている。
また天井設置型マイクを採用したことで、マイクの受け渡しや操作を意識せず、通常通りの授業を進められる環境が整えられた。本資料では、同大学がどのようにハイフレックス授業の基盤を構築し、誰もが使いやすい遠隔授業環境を実現したのかを詳しく解説する。教育DXを推進し、学生の学びの機会を広げたい教育機関にとって、設備検討時の参考となる内容だ。