リモート参加者に高品質な音声を届ける、リコージャパンに学ぶ会議室音響改善術

　リコージャパンでは、複合機やプリンタの販売に加え、ICTやスマートエネルギーなど多様な分野における業務効率化や働き方変革の支援を行っている。同社はその実践事例を見学できるライブオフィスを全国に展開していたが、Web会議に対応できる会議室が少なく、従来の卓上マイクは準備が煩雑で収音性に問題があった。リモート参加時の音声品質にも課題を抱えていたため、2024年より全面リニューアルを行った。

　課題解決のために導入したのが、シーリングマイク（天井設置型マイク）だ。会議室内のリアルなコミュニケーションを阻害せず、高品質な音声を届けられる点が評価された。導入においては「リアルコミュニケーション」「トレンド」「そのまま顧客に勧められること」の3点を重視し、システム全体ではタブレット操作で簡単にWeb会議を開始できるよう工夫した。

　これにより煩雑な準備が不要となり、参加者はマイクを意識せず自然な会話が可能になった。会議室の設備を体験した担当者が経営者を連れて再訪し、その場で導入を決断するケースもあったという。本資料では、同社の事例を詳しく紹介する。