大手の精密機器メーカーである島津製作所では、データ活用によって製造プロセスの最適化/効率化を進めていた。既にBIツールや統計解析ツールを利用して、一定程度の成果を挙げてきた。しかし、データの解析処理自体は数十分で済ませることはできていたものの、解析に必要なデータの作成に3カ月程度かかっていた。
データの収集や整理が手作業で行われていたため、データの信頼性が低く、形式も統一されていなかったため、正確な解析が困難な状況だったという。また、従業員の多くがデータ分析における各プロセスの意味を理解しないまま、単なる“作業”として取り組んでいたことも、不十分なデータを生み出す要因となっていた。
そこで同社では、データの入力から活用までエンドツーエンドで自動化し、データを標準化するための取り組みに着手する。この時に利用したのが、セルフサービス型のデータ分析基盤だ。本資料では、プロジェクトを進めるための組織改革をはじめ、導入の経緯や効果、今後の展望を詳しく紹介する。