トヨタモーターヨーロッパ(TME)のIT部門は、長年にわたりPCの状態や障害の実態を正確に把握できず、「遅い」「動かない」といった感覚的なフィードバックに頼るしかない状況にあった。隠れた資産や不完全なパッチ適用、ヘルプデスクへの過剰な負荷など、複数の課題を抱えていた。
そこで同社は、2017年の大規模な組織再編を機に、1万4000台のデバイスと1万件のソフトウェアライセンスを統合した。ログイン時間の長期化を調査したところ、複数のActive Directoryサーバで接続障害が発生していることを突き止めた。その後、自己修復型のリモートアクションを実施し、ITツールの稼働率を最大97%に引き上げることに成功したという。
本資料では、同社のIT部門が生産性を妨げる障害を取り除き、従業員に最適なエクスペリエンスを提供するまでの取り組みを紹介する。「デバイスのパッチ適用率が96%に向上」「デジタルエクスペリエンススコアが14%上昇」など、同社が得た具体的な成果から、デジタル環境を整備するためのヒントをつかんでほしい。