AWS Lambdaには、関数のリリースを柔軟に管理するためのバージョンやエイリアスという機能がある。しかし、どのように活用すればメリットが得られるのか分からないという人も多い。まず、Lambda関数の状態を管理するバージョンについて見ていくと、Lambda関数には必ず「$LATEST」というバージョンが用意されており、明示的に指定しなければ、これが実行される。
しかし、Lambda関数のトリガーとしてAmazon API GatewayやAmazon S3を設定した場合、$LATESTを参照すると関数の更新がサービスの挙動に影響する可能性がある。そのためバージョンを指定する方法もあるが、更新のたびに呼び出し側の設定を変更する手間が発生してしまう。
そこで有効なのがエイリアスだ。エイリアスを使えば、呼び出し側の手間をかけずに実行バージョンを切り替えられる他、2つのバージョンを重み付けして段階的にリリースする「カナリアリリース」も可能となる。本資料では、バージョンとエイリアスの基礎からメリット、利用例、注意点まで、現場で活用するエンジニアの視点で詳しく解説する。