一般的なIoTデバイスは、デバイスメーカーが提供するクラウドサービスなど、いわゆる「閉じた」環境での利用を前提としている。そのため、遠隔制御は多くの場合、このような環境内でのみ可能となっている。これらのIoTデバイスを、汎用システムを用いて遠隔制御しようとしても、デバイスメーカーがAPIを公開していないケースが多く、実現は非常に困難となる。
しかし、他社のクラウドを起点としたIoTデバイスの遠隔制御が不可能というわけではない。そのヒントは、あるイベントで展示されていたゲーム「Chaos Kitty」に見いだすことができる。このゲームでは、IoT電球とスマートスピーカーを組み合わせ、Amazon Web Services(AWS)および関連テクノロジーをクラウド基盤として採用していた。
本資料では、サードパーティーのクラウドを経由してIoTデバイスの遠隔制御を実現するためのシステム構築において、習得しておきたいテクニックを紹介する。具体的には、実際のゲームプログラムとその仕組みを例に挙げ、操作手順の画面やコードを交えながら、分かりやすく解説している。