業績への貢献度や遂行業務への評価を行い、給与や昇進などの処遇に反映させるための仕組みが「人事評価制度」だ。一般的には、社員数50人以上で導入すべきとされているが、導入してすぐに使いこなせるものではないため、社員数20人程度の段階から制度設計を進め、徐々に運用に慣れていくことが望ましい。また、制度は導入して終わりではなく、定期的な見直しを図ることが重要だ。
人事評価制度は主に、「等級制度」「評価制度」「報酬制度」の3つの要素で構成されている。「等級制度」とは、社員をその能力・職務・役割などによって区分・序列化し、業務を遂行する際の権限や責任、さらには処遇などの根拠となる制度だ。「評価制度」とは、 社員が行った業務や作り出した成果を基準に基づいて数値化する方法を定めた制度であり、「報酬制度」とは、基準に従って社員の給与や賞与などの報酬を決める制度をさす。
本資料では、人事評価制度を構成する3つの要素について解説するとともに、その設計・運用のステップを網羅的に示す。人事評価制度の設計・見直しを進める際のガイドブックとして活用していただきたい。