近年のITシステムは、DXの加速やクラウド、マイクロサービスの普及により、複雑化が進んでいる。その結果、「システムのどこに問題があったのか」という障害の特定が困難となっている。さらに、「それがどのようにビジネスに影響を与えているのか」という影響の把握も難しくなっている。
この課題を解決するために有効とされるのが、「オブザーバビリティ」だ。これは、システムの内部の状態を外部から把握するための手段だ。「メトリクス」「イベント」「ログ」「トレース」という4種類の情報を組み合わせて観測することで、障害の原因を効率的に特定できる。さらに、これらの情報を開発・運用・ビジネス部門が共有することで、意思決定の精度およびスピードの向上が期待できる。
本資料では、オブザーバビリティの基本概念や導入時のポイント、成果を上げるためのアプローチなどについて解説する。オブザーバビリティを「導入して終わり」にしないためにも、ぜひ参考にしていただきたい。