コンテナランタイムを利用するに当たっては、まずコンテナイメージを作成することになる。このファイルサイズが小さければ、それだけコンテナを早く起動できるため、イメージ作成時にファイルサイズを削減するケースが多い。コンテナの軽量化・高速化は、クラウドコストの最適化に貢献するというメリットもある。
コンテナのファイルサイズ削減において、主に用いられるのがベースイメージだ。主要なベースイメージとして、シンプルな構成のScratchやBusyBoxをはじめ、軽量Linuxディストリビューションを使うAlpine、安定性の高いDebian Slim、RHEL系のディストリビューションでイメージを作るためのUBI、強固なセキュリティを特徴とするChainguard Imagesなどがある。
本資料では、コンテナイメージのファイルサイズ削減という観点から、こうした主要なベースイメージの特徴を解説している。開発プロセスや用途に合わせてベースイメージを選択する際の参考資料として役立ててほしい。