大学と社会をつなぐ共創プラットフォームの拠点として、2024年に新棟をオープンした、立命館大学の大阪いばらきキャンパス。最大228人を収容可能な新棟の講義室には、38のブースに、オンラインを含めた大規模グループワークを行うため、カメラやディスプレイ、マイク、スピーカーなどが設置されている。しかし、ブース間の距離が近いことが原因で、ノイズやエコーといった音響的な課題が発生していた。
そこで同大学は、各ブースにテーブルアレイマイクロフォンを設置し、エコーキャンセルなどの高度な音声処理が可能なオーディオプロセッサを組み合わせ、当該ブースの声のみをクリアに届ける仕組みを構築。また、グループワークなどの発表時には、マイクの自室内拡声技術を活用し、部屋全体へ肉声に近い音声を届けることができるようになり、快適性が高まった。
この仕組みにより、発表者はハンドマイクを回したり、声を張り上げたりする必要がなくなり、発表や議論が活発化。さらにシステムの柔軟性の高さが、新たな授業のアイデアにつながるなど、多くの効果が生まれている。本資料で、その全貌をぜひ確認してほしい。