多くの企業が、自社のIT基盤をクラウドへと移行している。その一方で、クラウド化したことで「予想していた効果は得られたのか」「クラウド投資によってどのようなビジネス価値が生まれたのか」といった疑問が生じているのではないだろうか。こうした疑問は全て、「クラウドで生み出される価値を測定するにはどうすればよいのか」というテーマに収束される。
このテーマに答えるには、「FinOps(Financial Operations:財務オペレーション)」の手法を確立することが不可欠となる。単純に費用の観点からクラウド利用を捉えるのではなく、クラウドがもたらすビジネス価値やその背景要因をも理解することが可能だ。例えば、「先月のクラウドコストは100万円で、前の月より10%増えた」ではなく、「先月は100万円かけてXの価値を生み出した。これは前の月と比べて6%の改善だ」といった具合である。
本資料では、FinOpsを基に、企業のクラウド変革によって得られる5つのベネフィット(費用対効果、サステナビリティ、復元性、顧客満足度と収益、イノベーション)について解説する。AIへの投資が活発化している昨今、FinOpsの手法は大いに役立つだろう。