企業の存在意義と競争力維持において、従業員エクスペリエンス(EX)の重要性がこれまで以上に増大している。2022年に世界経済に影を落とした数々の問題は企業にも波及し、人材の不足やサプライチェーンの混乱が続いている。その結果、EXや業務品質の低下を招き、さらにカスタマ―エクスペリエンスの低下をも引き起こしている。
従業員のニーズや状況の把握は人材育成においても重要だ。スタッフのスキルや習熟度のギャップを特定することは、リスキリングやスキルアップに最適な人材の特定につながる。また、才能や関心事を把握し、満足できる仕事を効率的に割り当てられるようになり、個人の機会を拡大できるような将来を見据えた技術・スキルの価値を強調できる。
こうした中で従業員側の要求も細分化・多様化しつつある。企業側はそれらのニーズに応えるメリットに注目する必要がある。人事戦略は、従業員が複雑で多様な側面を持つ「個人」だという前提に立ち、「生活志向」のアプローチによって構築されるべきだろう。本資料ではこのように、EXにおける3つの必須課題とその解決策となるテクノロジー導入について解説する。