社内に少額の現金を準備しておく「小口現金」。経費立替の際の負担軽減や急な出費への対応がしやすい半面、小口現金出納帳管理や日次での残高確認の業務が発生してしまう。また、数百円程度でも都度清算しなければならず、申請者にとっても業務負荷が大きい。さらには、横領・盗難・紛失のリスクもあり、小口現金にはメリット以上にデメリットが存在する。
これらの解消には、小口現金そのものをなくすことが有効だ。方法としては、立替経費は月に一回の清算として、給与と同じタイミングで振り込む形式や、請求書払いで対応する形式が一般的だ。海外出張など金額が大きい場合には一時的に費用を支給する仮払金制度を導入したり、会社名義の法人カードで決済を行ったりするといったケースもある。
いずれの場合でも清算のタイミングや方法、振込先口座などのルールを定めて、それに沿った運用を徹底することが重要になる。また、いきなり小口現金を完全撤廃するのではなく、社内で理解を得ながら少しずつ進めていくのがよいだろう。本資料では、小口現金のメリット・デメリットや小口現金をなくす方法について解説する。