大手企業でもDXは「初期段階」、担当者109人に聞いたDX推進の現状と課題

　DXの推進は今や必須の取り組みとなり、多くの企業がその実現に向けた仕組みづくりを進めている。しかし、単なる業務のデジタル化で止まっている企業は多く、事業やビジネスモデルの変革にまで至っている企業はまだまだ少ない。

　実際、従業員数1000人以上の大手企業を対象に行った調査によると、回答者109人のうち「DX推進のため、社内でビジョンを共有、経営陣が方向性を示した段階」が24.8％、「紙をベースにしたアナログな業務プロセスをITを活用してデジタル化する“デジタイゼーション”の段階」が28.4％と、半数以上がデジタイゼーション以下の段階であることが判明。事業やビジネスモデルを変革するDXの段階にある企業は10.1％にとどまった。

　その要因として、DXを推進させる人材の不足やエンジニアへの丸投げ、予算の確保といった課題を挙げる企業が多かったことからも、まずはこれらの課題を解決するために知恵を絞る必要があるといえるだろう。本資料では、同調査の結果を基に大手企業におけるDX推進の現状と課題を詳しく見ていく。