大規模プラント建設などを手掛ける総合エンジニアリング企業の東洋エンジニアリングは、DXoT推進部を中心に、全社横断的なDXに取り組んでいる。既存のEPC事業の強靭化および新技術・事業の開拓の2つを軸に、2025年までに生産性を6倍にするという高い目標を掲げている。
DXoT推進部は2019年に発足したが、実は同社では、それ以前から一部の部門でDXの取り組みが行われていた。そこで活用されていたのがエンタープライズアナリティクスのためのAIプラットフォームだ。当初は、紙による最終成果物の削減および3Dデータの有効活用に本ツールを使って成果を挙げ、徐々に適用範囲を拡大。設計部門に本ツールを活用した品質チェックを展開することで、設計品質の向上と設計時間の大幅短縮を実現した。
本ツールは現在、同社のDXの中心的ツールとなっており、生成・収集から分析・活用までのデータバリューチェーン全体が開発対象範囲となっている。本資料では同社の取り組みを詳しく解説し、DX推進のために必要なものは何かを探る。