企業のIT環境、システムのモダナイズが進み、監視・対応すべき対象は増加の一途にある。短命なクラウドアーキテクチャが増え、アプリやソフトウェアの変更が頻繁に行われ、分断されたツールから次々とデータが生成され、アラートが大幅に増加している。システムが複雑化するにつれて障害の発生ポイントも増えており、復旧までのダウンタイムによる収益機会の喪失と生産性の低下につながるリスク要因となっている。何よりサービスの停止は顧客に影響してしまう。
こうした背景から注目されるのが、オブザーバビリティプラクティスの成熟だ。デジタルレジリエンスを組織レベルで強化することで、複雑な環境を克服し、サイロ化を解消して、環境全体を可視化してビジネスコンテキストを獲得できる。これにより、重大な問題を素早く検出して解決できるようになる。
本資料では基本的なオブザーバビリティ構築のユースケースと、オブザーバビリティプラクティスの成熟度を高めてモダナイズする方法について説明する。また、取り組み状況を自己採点できるチェックリストも掲載しているため、リソースや人員の効果的な割り当てのために活用してもらいたい。