オブザーバビリティ(可観測性)システムの重要性が強く認識される一方、その多くはベンダーの独自仕様を前提としている。ベンダーは俊敏性やコスト削減、機能の進化などをメリットとして掲げるものの、短期的な価値にとどまるケースが多く、長期的な視点ではコストがかさみがちだ。データニーズが拡大すれば、コストの増大幅はより大きくなるだろう。
そこで注目したいのが、オープンソースのアプローチだ。Cloud Native Computing Foundation(CNCF)がサポートするプロジェクトで、テレメトリーデータの計装・収集・転送を支援するAPIとSDKが提供されている。テレメトリーにはメトリクス、トレース、ログのデータとそれらに関連するメタデータが含まれており、プロファイリングや幅広いデータタイプへの対応が可能となる。
また、オープンソースであれば、新しいテクノロジーを導入する際に、独自仕様のデータモデルによって選択肢を制限されることもない。本資料では、このアプローチがもたらす多様なメリットを詳しく紹介する。