業務の効率化や意思決定の迅速化、内部統制の強化などを目的にERPの導入が進んでいる。日本国内だけでなく、海外拠点の業務システム構築においてもERPを導入する動きが広がる中、早くから海外現地法人の業務システムにERPを採用しているのが旭化成だ。
同社グループの主軸である繊維事業の中核を担う繊維事業部では、欧州拠点の合併を機にイタリア法人にERPを導入している。当時、イタリア法人では現地のパッケージシステムを導入していたものの、手作業で賄われる作業が多く、合併に伴う業務量の増加と内部統制に対する懸念があり、システム刷新が必須の状況だったためだ。
とはいえ、合併までの限られた時間の中で稼働にこぎつける必要があったことから、製品選定においてはグループ内での採用実績や短期導入が可能な点を重視し、ある製品の採用を決定。実質4カ月でのシステム稼働に成功し、業務の大幅な効率化と内部統制の強化を実現した。今後の展望として、データ連携の強化とリアルタイムでの情報共有を掲げる同社。本資料で同社の取り組みを知り、自社の課題解決につながるヒントを得てほしい。