多くの自治体が人材不足に悩まされる中、限られた予算の中で高い効果を得られるようDXを強く推進してきた北海道東神楽町。その改革の1つに、町議会や委員会の議事録の作成がある。従来は、ICレコーダーによる録音から文字起こしを行っていたが、時間がかかる作業は負担が大きかった。そこで音声認識AIによる自動化を試みたが、会議の録音品質が悪く、思うような結果が得られなかったという。
そこで同町では、音声品質を向上させるために議会場のマイクシステムの刷新を決定。ニーズと予算に合わせて、台座にスピーカーを備えたものとマイクのみのものを、いずれもワイヤレス型にし、会議の参加者に合わせて台数やマイクタイプを選択できる構成を導入した。また可動式のラックにまとめて、他の建屋や部屋へと持ち運べるようにすることで、町議会以外でも活用できるようにした。
音声認識は、オーディオプロセッサからタブレットへ音声を出力することでリアルタイムな文字起こしを実現。機械に不慣れな参加者でも、簡単に扱えるシステムを構築し、議事録の作成のほとんどを自動化させた。本資料では、同町の事例を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。