「クラウドはユーザーが障害対策をしなくても問題ない」と考えている人は多いかもしれないが、これは誤解だ。クラウドには「責任共有モデル」と呼ばれる、障害発生時の責任範囲を明確に定めたルールがある。IaaSやPaaSでは、データやアプリケーションの保護はユーザーの責任範囲に含まれる。
「オンプレミスシステムの移行先のIaaSは99.99%の稼働率だから安心」という考えも危険だ。たとえその数字が正しくても、理論上の年間ダウンタイムは53分となるため、基幹系システムやデータベースなど99.99%以上の稼働率を達成することが求められるシステムでは、プロバイダーの標準機能に加えて、ユーザー自身の手で障害対策を講じる必要がある。
本資料では、クラウド上のシステムの障害対策に疑問を抱いた主人公が、同僚とともにその疑問を解決していく姿をコミック形式で描いている。クラウド上の基幹系システムにふさわしい可用性を確保するための具体的な方法も紹介しているので、参考にしてほしい。