ITサービス管理(ITSM)とIT運用管理(ITOM)は、混同されがちな概念だ。確かに機能面で重複する部分は多いが、両者のツールや担当部門はサイロ化しており、組織の効率や生産性の向上に貢献できているとは言いがたいのが現実だ。
このようなITSM/ITOM間連携の混乱を解消する上で役立つのが、ITSMに関するベストプラクティスをまとめたドキュメント群のデファクトスタンダードであるITIL 4だ。ITIL 4を採用することで、両方の分野の長所をさらに引き出し、より迅速かつ効果的にインシデントの診断と解決を行えるようになるという。
本資料では、これまでそのカバーする領域や機能範囲が曖昧と思われてきたITSMとITOMについて、その定義を整理するとともに、ITIL 4をどのように採用すればよいかを解説する。ITIL 4の基礎知識から、機械学習をオペレーションに適用する方法まで、幅広い層の技術者に役立つ内容となっている。