ビジネス環境の不透明度が高まる中で、データに基づく確度の高い意思決定を行うために、データドリブン経営に取り組む企業が増えている。その実現には、手作業のデータ集計から脱却し、自動集計を行う仕組みの構築が必要だ。そこでデータ分析基盤の導入が進んでいる。
例えば、プリント基板メーカーのメイコーでは、経理本部の3人がグループ全社で使用する経営管理統合DBをデータ分析基盤で内製化し、経営層から各職場の担当者まで同じデータを見て議論ができる環境を構築した。さらにBIツールの導入・活用により、非連結対象の企業を含むグループ全体の収支・予実などの管理/分析/比較を効率化できる会計DXを実現した。これにより、半期で2500を超えるExcelの受け渡し作業を削減し、分析中心の業務に注力できるようになったという。
また鉄鋼電炉メーカーの大和工業では、海外拠点から提供されるデータのフォーマットはそのままで、グループ全体での業績管理に最適な形で集約/可視化する仕組みを構築し、業務の効率を大幅に向上させている。本資料では、この2社の事例を中心に、データ活用の方法や勘所について解説する。