さまざまなベンダーの機器が混在し、管理を煩雑にするネットワークのマルチベンダー化は多くの組織にとって悩みの種となっている。慶應義塾大学 矢上キャンパスのICT環境を管理している理工学インフォメーションテクノロジーセンター(以下、理工学ITC)もそうした部門の1つだった。
これまで同キャンパスでは、多様なベンダーのスイッチやルーターなど約200台のネットワーク機器、400台を超える無線LANアクセスポイントで構成される大規模なネットワークを運用してきた。導入時期の異なる機器に対してそれぞれ別の監視ツールを使い分けていたことで、トラブルが起こった際の原因特定や復旧が遅れることが課題に。また、数名しかいないスタッフが入れ替わるたびに、各ツールの操作方法や運用ノウハウを引き継がなければならないのも負担となっていた。
本資料ではこれらの課題を解消し、ハイブリッドクラウド環境の障害に関する原因調査をはじめ、トラブル発生時の対応時間を5分の1に短縮できた事例を紹介する。