農業機械メーカーのAGCOがバイエルン州に構える工場では、ドイツにある同社6拠点全ての部品の塗装作業が行われている。同工場の作業員は従来、内外の生産拠点から供給される部品の数量と色を、手作業で管理していた。しかし、複数の色の混合や、誤ったカラーコードの使用に伴う部品不足、数え間違いによる納品数の過誤が発生するなど、管理コストや手戻りを増加させる原因となっていた。
この状況を解決したのが、リモート接続プラットフォームと、スマートグラスなどのウェアラブルデバイスを併用するアプローチだ。これにより、部品は到着と同時に適切な順序と数量でスキャン/ビジュアル化され、データはプラント制御システムに送信されるという仕組みを構築。塗装時にプログラム番号と色の不一致をチェックしたり、インタフェースを介して数量をMESシステムへと送信したりすることが可能になった。
その結果、オーダーがデジタル化され、部品を継続的に追跡できるようになり、ボトルネックも迅速に検出。手戻りの90%が削減され、塗装ミスもゼロになるなど、多くの成果が挙がっているという。本資料で、その詳細をぜひ確認してほしい。