国際的ファストフードレストランチェーンのウェンディーズでは、コロナ下による対面接触の制限により、製品加工、製品の評価・承認、サプライヤーのレビューといった日次プロセスに大きな影響を受けた。この状況の解決策として着目したのが、食品業界に特化した拡張現実(AR)による評価手法だ。
同社ではその実現のために、外食・小売・食品サプライチェーンのクライアント向けにカスタマイズされたソリューションを導入し、品質保証部門を中心に三段階の試験運用を実施した。第一段階では、スマートグラスで製品評価やクレームなどを各サプライヤーと共有するとともに、卸業者を遠隔で監査・承認できるようになったという。その結果、品質と安全性を維持しつつ潜在的な食品安全や品質問題への対応速度も向上した。
現在この試験運用は第二段階にあり、レストランの食品安全オペレーションに焦点を当てた第三段階も控えている。本資料では同社事例を基に、ARによるフレキシブルなアプローチを紹介する。