米国の大手ヘリコプターメーカーであるエアバス・ヘリコプターズ。同社では、製品の組み立てや保守、点検などの一連のプロセスを綿密に記録し、それらを文書化、マニュアル化する業務を現場作業員に課していた。実作業においては、その詳細なマニュアルを都度参照しながら作業することになる。
しかし、こうした文書やマニュアル類は紙ベースで運用されていたため、現場の作業員にとっては大きな負担となり、そのことが業務の非効率の要因となってしまっていた。また、現場における紙ベースの文書やマニュアルの使用は作業員の集中力を削ぎ、人間工学的にも問題があるなど、最終的な製品の品質や安全性にも悪影響を及ぼしかねない状況だった。
そこで同社が取り組んだのが、点検保守業務のペーパーレス化だ。スマートフォンを使うことなく、作業員が両手を空けてマニュアルに基づく作業を行えるようにした手段とは何だったのか。本資料では、同社の事例から、幅広い製造業の保守プロセスをデジタル化できる手段を紹介する。