データを基にテキストや画像、動画といったコンテンツを容易に生み出すことができる生成AIは、社内データの効果的な利活用を促進するテクノロジーとして注目度が高まっている。しかし、架空の情報を生成してしまう“ハルシネーション”の問題もあり、正確な回答を導き出すための「データの信頼性」をいかに担保するかが課題となっている。
そこで注目したいのが、データ分析に資する機能を多数備えたBIツールに、生成AI機能を実装した、AI/BIプラットフォームだ。生成AIの回答が全て正しいわけではないことを前提に、セマンティックグラフというレイヤーを挟むことでデータウェアハウスの項目定義情報とユーザーからの情報・属性を整合し、正確で信頼できる結果を得るための情報処理を実行する。
生成AIが苦手な計算をBIが代わりに行うことで、不正確な回答の生成を回避できるようになる。分析担当者はもちろん、業務担当者や経営層のデータ利活用を促進する機能を網羅した同プラットフォームは、“AIの民主化”をフックに生産性の向上を図りたい企業にとって、有効な選択肢となるはずだ。