コロナ禍を機に、テレワークを開始した札幌テレビ放送。しかし、その後の全社アンケートでは、PCや通信のパフォーマンスに対する不満の声が上がったという。同社では社外へのPCの持ち出しを原則禁止しており、社外から社内PCにアクセスするためのリモートデスクトッププロトコル(RDP)がボトルネックとなっていたのだ。
そこで同社はRDP環境から脱却し、400台の業務用PCをSIMカード内蔵のモバイルPCに一気に置き換えることを決断。当初は、PCの故障や紛失などによるデータ損失を防ぐ方法として、VDIの導入を検討していたが、コスト面での課題に加え、災害時の放送継続のことも考慮して、通信途絶で使えなくなるクラウドVDIは不向きであるという結論に至った。
本コンテンツでは、初期コストを抑えつつ、高セキュリティのPC環境を実現した同社の事例を紹介する。この取り組みを支えたのは、「レンタルでのPC調達」「Microsoft 365のOneDriveを活用できるデータレスPC」「ユーザーへのアプリ送信・管理ツール」だったという。