オープンソースのシステム監視ソフトウェア「Zabbix」は、無償でありながらサーバ/ネットワーク/アプリケーションなどを一元的に監視でき、数千台から数万台までの大規模なサーバ監視を可能とする。商用のソフトウェアと同等の安定性や、高いカスタマイズ性を備えており、多くの企業に採用されているソフトウェアだ。
Zabbixの標準機能だけで、監視環境を冗長化する手法は2パターンあり、どちらも比較的容易にできる。しかし、ミッションクリティカルなシステムや大規模な環境の場合、標準機能だけで対応するのは難しい。Webサーバやデータベースなどは障害対応されないため、別途冗長化が必要である他、運用に当たって検討すべき要件などが出てくるためだ。
本資料では、これらの課題を解消する、ZabbixにHAクラスタソフトウェアを組み合わせる手法を提唱する。これによって、Zabbixサーバの動作に必要なWebサーバからデータベースサーバ、ネットワークインタフェースまで抜け漏れのない冗長化が実現できる。現在のシステム監視環境に少しでも不安がある企業は、ぜひ参考にしてほしい。