VMware vSphere環境におけるストレージは、一部のミッションクリティカルなシステムなどではSAN(Storage Area Network)が普及しているが、それ以外の用途の場合、NAS(Network Attached Storage)を使用するケースが増えている。というのも、NASはVMware ESXiからNFSマウントするだけで簡単に構築できるからだ。
ファイルシステムにおいては、SANを使用する場合はVMFSにフォーマットする必要があるが、NFSを使用する場合はストレージ装置側で管理しているNFSのファイルシステムにアクセスするためESXiがマウントする際にVMFSへのフォーマットは行われない。この違いによりNASの機能を使うことができ、柔軟な運用が可能となる。さらにネットワーク面においては、40GbEや100GbEに対応した機器も普及し始めているため、SANとの性能差がなくなってきている。
本資料では、VMware vSphere環境におけるNASの活用法を紹介する。バックアップ/リストアにおけるメリットについては、図解入りで説明しているので分かりやすいだろう。なお、取り上げる製品はユニファイドストレージなのでSANでも使用可能だ。