北朝鮮によるサイバー犯罪や、周辺国、関係国に対する攻撃において暗躍し、重要な役割を担っているといわれているのが、「APT43」と呼ばれる組織だ。高度に組織化されたこの犯罪集団と長年に渡り相対し、ときには直接的な攻撃ターゲットにされる経験もしてきたという識者に、北朝鮮のサイバー戦略の現在地を聞いた。
北朝鮮の問題に取り組んできたシンクタンクの主要メンバーでもある識者は、同国の当局者はもちろん、民間と呼ばれる組織とも積極的にコミュニケーションを取ってきたという。その経験を通じて見えてきたのは、やはり同国では戦略的核兵器が一大テーマとなっており、それを中心にあらゆる戦略が決定、遂行されている点だという。
本資料は、セキュリティベンダー制作のポッドキャスト番組に識者が出演したときの内容をまとめたものだ。北朝鮮におけるサイバー攻撃の現在地を理解し、周辺国が取り得るセキュリティ対策を考える上で役立ててほしい。