かつて、保護するほどの知的財産権を持たない製造企業は、サイバー攻撃者が苦労して情報を窃取する価値がないため、セキュリティリスクが低いと考えられてきた。しかし、実態はここ5年間で大きく様変わりしており、製造業はランサムウェア攻撃に狙われやすい業界として1位になったというデータもある。
その理由として、製造業がダウンタイムに対して非常に脆弱である点が挙げられる。データを暗号化するランサムウェア攻撃は事業継続を困難にするため、身代金を払ってでも操業を再開したいと考える製造企業は多い。また、インダストリー4.0への変革を目的として、OT層をITネットワーク層に接続する中小企業も増え、攻撃対象領域が拡大したことも狙われやすくなった要因の1つだ。
脅威に対応するのは決して容易ではないが、製造業のISAC(各業界のセキュリティ情報共有組織)を利用するなど、打ち手はある。本資料では、Googleのプリンシパルアナリストと、全米製造業者協会のCOO(最高執行責任者)が、製造業の脅威トレンドと、その対応方法について議論を交わす興味深い内容となっているので、ぜひ参考にしてほしい。