特殊鋼条鋼や鍛造品など幅広い領域にわたる製品の製造、販売を行う愛知製鋼。同社では、製品の材料となる鋼を熱で「溶かす」、溶かしたものを固めるために「冷やす」という製造プロセスの合理化と高精度化を図るべく、専用の熱流体解析システムを導入し、それを基盤に各種シミュレーションを実施していた。
しかしこの熱流体解析システムは、導入直後から度々トラブルに見舞われた。最初の1~2年は毎月何かしらの障害が発生したため稼働率も8割程度にとどまり、年月を経てようやく落ち着いてきたところで、今度はシステムの経年劣化に起因するトラブルが頻発するようになった。こうした問題に加え、今後さらに高度化する解析ニーズに、このシステムで対応できるのかという懸念も広がっていた。そこで同社は、熱流体解析システムの全面刷新を決断したのだ。
本コンテンツでは、同社が全面刷新に至った背景や、新システムの中核となるサーバ製品の選定において重視したことなどを紹介している。事例を通して、同社がどのように課題を解決したのかを読み解いてほしい。