社会環境の急激な変化に対応するため、名古屋大学ではハイフレックス型授業(対面・オンライン・オンデマンドのどれでも受講できる授業スタイル)の導入に着手したが、大講義室などの広い室内で講義を行う際には大きな課題があった。受講者の発言を遠隔で聴講する学生にも届けなければならないが、ハンドマイクによる収音ではマイクを手渡すための係員確保や、その際に発生するタイムラグが問題となり、これに代わる新たな収音手法が必要となっていた。
そこで同大学では天井設置型のシーリングアレイマイクロフォンに着目。一般的には天井が高く広い空間には不向きとされるが、従来の常識を覆す性能を持つ製品と、ノイズなどを効果的に除去できるオーディオプロセッサ―を併用することで解決を図る。
これらのシステムの本格稼働後は、マイクの運用課題が解消し、さらに明瞭で自然な音質になったことで学生のスムーズな議論や質疑応答が実現している。本資料では同校の事例を基に、採用されたソリューションの性能や効果をさらに詳しく紹介する。