オンプレミス環境で運用されている既存システムを、そのままクラウド環境へ移行する「クラウドリフト」。少ない手間で移行でき、運用ノウハウを刷新する必要がないなどのメリットがある一方、共有ストレージを使用したHAクラスタの構成が難しいという課題もある。
その点、近年活用が拡大しているOracle Cloud Infrastructure(OCI)では、複数のインスタンスから1つのブロックボリュームに接続する構成が可能で、オンプレミス環境で構築する共有ストレージ構成と同等の構成が実現できる。これは他のパブリッククラウドにはない特徴だ。また、仮想IPアドレスを利用したHA構成も、クラウドでもオンプレミスでも利用できるHAクラスタソフトウェアを使用することで実現が可能となる。
クラウドリフトにおいて、ソフトウェアやミドルウェアが変わると運用の見直しやスクリプトの変更が発生してしまうが、これらの解決策を採用すれば、その変化を最小限に抑えることができる。本資料ではOCIにおけるHAクラスタソフトウェアを使った冗長化構成の構築法について、詳しく紹介する。