国内における農業従事者の人材不足や高齢化などの課題が深刻化する中、福岡県では農業教育の推進や新規就農者のサポートとして、先進技術を活用した「スマート農業」の積極的な支援を行っている。その一環として、農業大学や農業普及センターに熟練生産者から指導を受けるためのスマートグラスを提供し、ブランドいちご「あまおう」栽培の遠隔指導を実践している。
スマートグラスを通して苗の映像をリアルタイムで送信すると、指導者は形や色見をクリアかつ立体的に確認することができ、現場と同じ感覚での指導が可能になる。学生側もスマートグラスなら両手が使えて、作業しながら指導者とコミュニケーションを取れる点にメリットを感じているという。
スマートグラスの導入に際しては、生産現場での使用を考慮して、高い防塵/防水性能を備えた軽量型スマートグラスを採用し、コミュニケーションアプリにはMicrosoft Teamsを導入してランニングコストを抑制した。本資料では同製品の詳細と活用例を詳しく紹介する。