人事労務担当者にとって、「給与計算」はミスを起こしてはならない業務の1つだ。しかしいくら注意をしていても、ミスをゼロにするのは困難。思わぬ間違いで従業員への謝罪や再計算が発生するなど、対応に苦慮した経験を持つ担当者も多いのではないだろうか。
例えば多いのが明細の送信ミスだ。ある企業では給与・賞与明細をPDFで発行し、メールで従業員に送付していたが、繁忙期で確認がおろそかになったことから誤送信が発生。その際、他にも誤送信がないかをチェックし、対象の従業員に謝罪した上で再発防止策を説明するなどの対処が必要になった。再発防止策としては、手作業を最小限に抑えるためにもWeb明細の送付機能を備えた給与計算ソフトを導入することが望ましいが、それが困難な場合はダブルチェック体制を整えるなど工夫が求められる。
この他にも、交通費精算で桁を間違えて振り込んでしまったケースや、半年間にわたり保険料控除額を間違えていたケースもある。本資料では、実際にあった3つの事例を基に、トラブル発生時の対処方法や再発防止策を解説する。