顧客に提供した製品の保全サービスにおいて、定期的なメンテナンスや作業品質のばらつきは解消しがたい課題だった。だが、複写機内のセンサーデータをもとに、最適なタイミングでメンテナンスを行える「予兆保全」により、その状況は変わった。コニカミノルタはこの取り組みに注力してきた企業の1社だが、時とともにデータ処理にかかるジョブが増大し、パフォーマンス低下をはじめとする課題が顕在化しつあった。
そこで同社は、オンプレミス環境のEOSを機に、クラウド移行を決定する。ただ、クラウドに移行するだけでなく、技術者を育成して内製化を進めつつベンダーロックインを避けるためにOSSを選択。また、スケーラビリティと運用負荷軽減のためサーバレスアーキテクチャを採用し、データ分析基盤の高度化も実現したという。
移行後は並列化とスケールアップにより、処理能力が大幅に向上。スコアリング処理の実行時間は3分の2まで短縮され、コスト面でも大きな成果を挙げているという。本資料では同社事例を掘り下げ、詳細な構成例や導入のポイントなどを紹介する。