「身代金を払う代わりに、ランサムウェア攻撃を受けた事実を伝えることが最善の策だ」――。2023年3月、イタリアの自動車メーカーFerrari(フェラーリ)は同社のITインフラがランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受けたことと併せて、こうした考えを発表した。
確固たる方針のもと身代金を支払わなかったフェラーリだが、この対処方法を専門家はどう見るのか。事件の経緯や具体的な対処方法がどのようなものだったのかを紹介しつつ、フェラーリが取った行動は正解だったのかどうかについて専門家の意見を紹介する。