通信ネットワークの遅延が頻発する原因として、まず疑われるのは帯域不足だろう。しかし、本当に帯域不足が原因で回線の増強が必要かどうかは判然としない。ビジネスとは関係のないことに通信ネットワークが使われている可能性もある。また、契約帯域を見直すにしても、曜日や時間帯、環境などによる帯域利用の傾向の把握も必要だ。
そのためには、「いつ、誰が、どのような通信を、どれだけ行ったか」という通信の内訳を知らなければならない。このような分析を実施する場合、通信パケットを活用するのが一般的だ。しかし通信パケットの解析は、保有するデータ量や分析に必要な時間、スキル共に多くのリソースが必要になる。そこで注目したいのが、ネットワーク機器に搭載されているNetFlow・sFlowなどのフロー技術の活用である。
本資料では、このフロー技術を用いて帯域利用の現状分析と将来予測を手軽に行える帯域可視化ツールを紹介する。詳細なトラフィック情報の一元監視や幅広い視点からのトラフィック状況の把握、ドリルダウンによる障害発生原因の特定など、その特長の詳細を確認してほしい。