カメラ専門のECサイト「Map Camera」などを運営するシュッピン。同社では主力事業であるカメラ事業において、中古商品の買い取り・販売価格の設定業務を少人数の経験豊富な担当者による人手で行っていた。そのためタイムリーな価格改定が難しく、担当者のノウハウに依存する部分が大きかったという。
そこで開発されたのが、AIを活用した売買価格の自動設定システム「AIMD」だ。現在、AIが決定した価格は人手による事前チェックを介することなくWebサイトや店舗に反映されているが、そこに至るまでの道のりは平たんではなかった。開発開始からの約3年間はAIによって価格を直接予想するモデル設計だったが、それでは中古品市場の特性を踏まえた価格にならなかったのだ。
この状況を改善すべく同社は、クラウドサービスVertex AIのAutoML機能を採用。売買される数を予測することで、短時間での価格決定を実現した。これにより販売価格の改定回数は大幅に増加し、セグメント利益は前年同期比135.7%の急成長を達成したという。本資料ではAIMDの開発・運用についてさらに詳しく解説する。