ガートナーが生み出した新たな財務分野の用語「xP&A」は、「拡張計画・分析(Extended Planning and Analysis)」の頭文字を取った造語だ。その主眼は、財務機能とその伝統的な会計慣行の枠を超えて、組織全体のあらゆる機能をまたいで計画・分析をすることにある。
これまで組織は、FP&A(財務計画・分析)部門が中心となりビジネス戦略を策定・実行してきたが、その拠り所となってきたのは単一の財務計画であり、不確実性が高まる現代ではもはや、こうした手法が通じなくなりつつある。xP&Aは財務計画だけでなく、戦略計画や業務計画といった、ビジネス推進に不可欠な計画を統合することを目的としたものだ。
本コンテンツでは、組織のFP&A機能を全面的に変革して将来の変化に備えるためには、xP&Aへの移行が不可欠であると指摘する。その上で、xP&Aの基本的な概念とその4つの要件について解説するとともに、xP&Aへの移行を着実に進めるための7つのステップも紹介しているので、参考にしてほしい。