ビジネスにおいても日常生活においても、今やアプリは必要不可欠なものとなった。昨今ではAI技術を搭載したアプリの開発が進み、画像認識による個人の識別や、音声のテキスト化など、さまざまな用途で利用されている。企業/個人を問わず多様なコンセプトでAIアプリの開発が進んでいることもあり、開発の過程や注意点を知りたいという声も増えてきた。
そこで注目したいのが、日本で1000年以上使われてきた「くずし字」を現代日本語に変換する「AIくずし字認識アプリ」だ。大切に継承されてきた1億点以上のくずし字資料を利活用すべく開発された同アプリは、歴史や天気の研究に役立っている。
本資料では、データセット作成からアプリ公開まで、同アプリの開発プロジェクトの歩みを解説する。併せて、プロジェクトから得られた学びやユーザーの声、社会へのインパクトなどを紹介するとともに、この取り組みで用いられたモバイルアプリフレームワークについても言及している。そのメリットは、単一のコードベースでiOSとAndroidのアプリを同時に開発できる点だという。