2022年、主に食品を取り扱う小売店向けの、機械学習を利用したデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスの総称である「アスシル」をリリースしたipoca。開発のきっかけとなったのは、同社社長の一之瀬氏が、スーパーマーケットで悲しそうに期限切れ食品を処分している店舗スタッフの姿を目の当たりにしたことだったという。
そのアスシルの中核となっているのが、来店人数予測AIモデルだ。これにより、ベテラン店長を超える高精度な来店予測が誰でも可能になり、小売店舗における食品廃棄ロスや欠品ロスの低減につながっているという。このAIモデルの開発には約1年を要したが、当初は社内にAIやデータのエンジニアは1人もいない、“実質未経験”からのスタートだった。
本コンテンツでは、ipocaにおける高精度な来店人数予測AIモデル構築の経緯を、開発に携わった中核メンバーのコメントを交えながら紹介する。同社が開発・運用の基盤として選んだのは、単一のプラットフォームでAI開発に必要なツールがパッケージで提供されるクラウドサービスであり、学習面も含めて、その貢献は多大なものになったという。