次世代のインターネットを意味する概念である「Web3.0」。これは、分散化やブロックチェーン、暗号通貨などのトークンベース経済を中核として、データや先端テクノロジーの民主化を目指すもので、ブロックチェーンがそうであるように、データセキュリティやガバナンスについても、ユーザー自身の手で確保する必要がある点が革新的だ。
とはいえ、この定義はまだまだ曖昧な部分も多く、今後ビジネスにどのような影響を及ぼすのかは、よく分からないカテゴリーといえる。テクノロジーの民主化やデータガバナンスの自治化などの理想は示されるものの、詐欺のような関連プロジェクト、Web3.0をお題目として使うだけのプロジェクトが依然として多く、混沌(こんとん)としているのが現状だ。
本コンテンツでは、Web3.0へのコミットと分散型アプリ開発の積極支援をいち早く表明した、あるシステムインテグレーターの取締役CTO(最高技術責任者)に対するインタビューの内容をまとめている。同社がWeb3.0にどのように取り組んでいくつもりなのか、Web3.0は今後どのようにビジネスに関わってくると予想しているのかが語られている。