2022年3月に発表されたGoogle Cloud(GCP)の料金改定は、多くのメディアで「値上げ」と報じられた。これにより、すでにGCPを利用しているユーザーはもちろん、導入を検討中だったユーザーの多くも、先行きに不安を感じたことは想像に難くない。では今回の価格改定は、本当に全てのユーザーにとっての「値上げ」となるのか。
改定内容を精査すると、それは誤解であることが分かる。値上げされたのはマルチ、もしくはデュアルリージョンにおける、アクセス頻度の低いデータ向けストレージで、大多数のユーザーが利用する単一リージョンでのストレージは料金据え置き、アーカイブストレージに至っては値下げとなっている。
本資料は、GCPの料金改定の対象となった項目を個別に洗い出し、どのようなユーザーがどんな影響を受ける可能性があるのかを検証したレポートだ。一部の項目においては確かに値上げとなるものの、そうしたケースに対してはGCP側でも猶予措置や代替案が用意されていることも解説されているので、懸念を感じているユーザーは参考にしてほしい。