優れたコスト削減効果、スケーリングの柔軟性といったメリットが周知されるようになり、多くの組織がこれらのメリットを享受すべく、自社環境のハイブリッドクラウド展開を推し進めるようになった。ある調査によると、ハイブリッドクラウド市場の2026年までの年平均成長率(CAGR)は、21.6%にも達すると予測されている。
一方で、ハイブリッドクラウドの浸透に伴う、データの増加と分散が問題視されつつある。サイバー攻撃者にとっては、より広範なアタックサーフェスが与えられたも同然であり、攻撃を防ぐ側の組織はデータ保護のため、複数のベンダーの複数のシステムを運用せざるを得ず、その作業は複雑化の一途をたどっている。
本コンテンツでは、ハイブリッドクラウド時代において、組織のデータ保護戦略が直面する非効率性、データの脆弱性といった課題を克服するためのデータ保護の在り方やその実践方法について解説する。災害復旧(DR)計画や事業継続計画(BCP)におけるデータバックアップとその運用に課題を感じている組織などは、ぜひ参考にしてほしい。